段ボールのリサイクル

3R推進自主行動計画第1次自主行動計画フォローアップ内容
(2006年度~2010年度)

項目 2010年度目標 2010年度取り組み実績
リデュース 事業者感の合理化努力により、1m²あたりの重量を2004年実績比で1%軽量化する。 2004年実績比で1.8%軽量化された。
(2004年640.9g/m²→2010年629.4g/m²)
リサイクル 『回収率』
既存のリサイクル機構を活用し、回収率90%以上を維持する。

『リサイクル容易性向上』
たたみ易い段ボールの開発・普及に努める。
『回収率』
回収率99.3%となった。

『リサイクル容易性向上』
たたみ易い段ボールの具体例を調査し、ホームページに掲載した。(2008年9月)
識別表示の推進 識別表示実施率90%を目指す。
・容リ法の対象外も含めて、全ての段ボールに段ボールのリサイクルマークの表示を促進する。
識別表示(リサイクルマーク)表示実施率は段ボール製造事業所(276)を対象にしたリサイクルマーク印刷率の調査では 93.3%であった。(2012 年 1 月)

リデュース: 目標 1㎡あたりの重量を2004年実績比で1%軽量化する。

段ボールは、梱包される商品の物流条件(中身容器の強度、積上げ段数、輸送方法・距離など)により個々に設計されます。段ボール製造・利用事業者間の合理化努力による使用材料の薄物化等により、原単位(g/㎡)は1990年の664.1g/㎡から2004年には640.9g/㎡となり、15年間で3.5%削減されています。自主行動計画としては、これを2010年までにさらに1%軽量化するという目標としました。

2010年実績原単位(g/㎡)は2009年の631.7g/㎡からさらに2.3g/㎡減の629.4g/㎡で、2004年比1.8%軽量化され、目標を達成しました。比較的厚物原紙を使用する電気・機械分野の段ボール需要が2009年に大幅に減少した反動で2010年に増えました。これは平均原単位の増加要因となりますが、それ以上に使用原紙の薄物化が進んだ結果と思われます。
なお、基準年(2004年)対比での軽量化による削減量は、2006年~2010年(5年間)で、累計529千トン(みかん5K入り段ボール換算 約12億3000万個)となります。

リサイクル:目標 回収率90%以上を維持する。

使用済み段ボール(段ボール古紙)は、完備されたリサイクルシステムにより、段ボール原紙の主原料としてリサイクルされています。近年、製造業の海外移転にともない製品の輸入が急増していますが、製品の輸出入に付随する段ボールは輸入分の方が多く、これらの段ボールも計算に入れた段ボールの回収率は2004年時点ですでに非常に高いレベルに達していました。 自主行動計画としてはこの高いレベルを維持するという意味で90%以上を維持するという目標としました。
2009年の回収率が回収と出荷のタイムラグにより100%を超える異常値となりましたが、2010年実績は99.3%となり、目標の90%以上の維持を達成しました。今後もこの完備されたリサイクルシステムを崩すことなく回収率の維持・向上を計って参ります。
また、消費者の排出を容易にするための、たたみ易い段ボールの開発・普及につきましては、たたみ易い段ボールの具体例を調査し、ホームページに掲載しました。(2008年9月に段ボールの3R改善事例10例をホームページに掲載)

段ボールの回収率=[A]段ボール古紙実質回収量/([B]段ボール原紙消費量+[C]輸出入商品用)
[A]は、回収された段ボール古紙に含まれる段ボール以外の古紙及び段ボールに付着した糊の重量を除いて計算したもの
[B]は、段ボール工場における段ボール原紙消費量
[C]は、輸出入商品を梱包する段ボールの入超量

識別表示の推進:目標 識別表示実施率90%以上を目指す。

消費者の分別排出を容易にするために、容器包装リサイクル法の対象とされる段ボールに限定せず、商品の輸送・保管に利用されるものも含めて、全ての段ボールにリサイクルマークの表示を促進し、実施率90%を目指します。

2010年度の表示実施率は、家庭から排出された段ボールの調査では78.5%(前年69.5%)でありました。 目標は家庭から排出される段ボールだけではなく、全ての段ボールに対する表示率90%であり、2007年10月から調査を開始した段ボール製造事業所を対象にした段ボールのリサイクルマークの印刷率(リサイクルマークが印刷されたケース数/総印刷ケース数)の調査結果は、2007年10月調査 28.4%、2008年10月調査 53.9%、2009年10月調査 86.4%、と推移し、2010年4月調査で90.2%となり目標の90%を達成しました。その後2010年7月調査 91.6%、2010年10月調査 92.6%、2011年1月調査 93.2%とさらにアップしています。今後さらに表示率を上げるべく努力して参ります。

主体間の連携に資する取組み及び広報・調査活動

3R推進団体連絡会を通じ、3R推進・普及啓発のためのフォーラム、セミナーの開催、展示会への出展等を実施すると共に、当協議会独自の取り組みとして、リサイクルに係わる講演会、展示会・イベントへの参加及び協力、普及啓発のためのパネル・ポスター等の作成等を実施しました。また、家庭から排出される段ボールの実態把握を目的とし、古紙再生促進センターの協力を得て、家庭から排出される段ボールの種類、数量等を調査しました。

第一次自主行動計画の総括と今後の課題

「リデュース」、「リサイクル」、「識別表示の推進」の数値目標は3項目共達成することができました。特に、識別表示の推進については、全国段ボール工業組合連合会の協力を得て、全国約280の段ボール製造事業所でのリサイクルマーク印刷率の調査を開始すると同時に、印刷率向上に向けてのさまざまな取組みを開始しました。その結果、初回調査である2007年10月調査の印刷率は28.4%でありましたが、2010年4月調査で目標の90%を達成することができました。
段ボールは主として梱包された商品を輸送・保管するために用いられており、通販やギフト箱など商品とともに消費者の手元に渡る目的で用いられているものは全生産量の約5%と推測されています。しかし、消費者による商品の箱買いや、スーパー等で用意された空箱に商品を入れて持ち帰るなど、段ボールが消費者の手元に届く経路は多様であり、それらも家庭から排出され容器包装リサイクル法の対象となるため、段ボールの3Rは商品を輸送・保管するために用いられるものも含めて全ての段ボールを対象として推進します。
段ボールは完備されたリサイクルシステムのもとでリサイクルされており、使用済み段ボールはそのほとんどが段ボール原紙の主原料として使用され、再び段ボールに生まれ変わっています。段ボールの3R推進としては、今後もこのリサイクルシステムを維持しつつ、リデュースの取り組みとしてのさらなる段ボールの軽量化、使用材料の削減を推進することが課題となります。
また、段ボールは梱包された商品とともに国境を越えて流通し、物品を取り出した国で再び段ボールの主原料としてリサイクルされています。国際的なリサイクルを推進するための世界共通のリサイクルシンボルである段ボールのリサイクルマークの、国内におけるさらなる普及促進と国際的な啓発にも取り組んでいきます。