3R推進自主行動計画
3R推進自主行動計画2025
全段連が加盟する段ボールリサイクル協議会は、3R推進団体連絡会(容リ法8素材で構成する団体)に加盟しています。3R推進団体連絡会では、2006年度より「容器包装3R推進のための自主行動計画」を策定して5年毎に見直しを行なっています。
2021年からスタートした第4次自主行動計画(容器包装3R推進のための自主行動計画2025)の目標数値と2022年度の実績は下記の通りです。
第4次自主行動計画(容器包装3R推進のための自主行動計画2025)
2022年度実績
項目 | 2025年度目標 | 2022年度実績 |
リデュース | 段ボールの製造・利用事業者の努力によりさらに使用材料の薄物化等による軽量化を推進し、1㎡あたりの平均重量(g/㎡)を2004年実績比(640.9g/㎡)で6.5%軽量化する。 | 軽量化率:6.2%軽量化 |
リサイクル | 回収率 既存のリサイクル機構を活用し、回収率95%以上を維持する。 | 回収率:94.8% |
リサイクル マーク表示促進 | リサイクルマーク表示率90%以上の維持向上を図る。 | リサイクルマーク表示率 : 90.7%(2023年7月調査) |
(リデュースの推進)
1994年に659.1g/㎡であった段ボールの㎡あたり質量は2004年には640.9g/㎡となり、10年間で2.8%削減されていました。第1次自主行動計画では、この2004年実績を2010年までにさらに1%削減(634.4g/㎡)という目標を設定し取り組んだ結果、1.8%削減(629.4g/㎡)と目標を達成しました。続く第2次計画では、2004年比5.0%削減を目標に設定して取り組み、最終2015年実績では4.8%削減(610.3g/㎡)、第3次計画となる「自主行動計画2020」は2020年までに2004年比6.5%削減を目標として取り組み、最終2020年実績は6.1%の削減(601.7g/㎡)となりました。第4次計画となる「自主行動計画2025」では再度2004年比6.5%削減(599.2 g/㎡)を目標に取り組んでいます。2022年は601.3 g/㎡と前年より1.5 g/㎡の減少となり、2004年比の削減率は6.2%となりました。
(リサイクルの推進)
段ボールは完備されたリサイクル機構のもとでリサイクルされており、使い終わった段ボールはそのほとんどが段ボール原紙の主原料として使用され、再び段ボールに生まれ変わっています。
段ボールの回収率は2004年時点ですでに80%以上の高いレベルに達していました。自主行動計画はこの高いレベルを維持するという意味で第1次計画では90%以上、第2次計画及び第3次計画では95%以上を維持するという目標を設定し、それぞれ目標を達成しています。
第4次計画は引き続き95%以上の維持を目標として取り組んでおり、2022年実績は94.8%となり目標を若干下回りました。
段ボールの回収率=[A]段ボール古紙実質回収量/([B]段ボール原紙消費量+[C]輸出入商品用)
・[A]回収された段ボール古紙に含まれる他銘柄品・異物※及び段ボールに付着した糊の質量を除いて計算したもの
※他銘柄品・異物は、2020年以前は2015年の開梱調査結果、2021年以降は2016~2020年の開梱調査結果の平均値を使用
・[B]段ボール工場における段ボール原紙消費量
・[C]輸出入商品を梱包する段ボールの入超推定量
(段ボールのリサイクルマーク表示促進)
段ボールのリサイクルマークは国際段ボール協会(ICCA)において世界共通の段ボールのリサイクルマークとされていますが、当連合会としてはこのマークを識別表示として、リサイクル可能な全ての段ボールに表示することを推進しています。
段ボール製造事業所を対象にしたリサイクルマークの印刷率(マークが印刷されたケース数/総印刷ケース数)の調査結果は、初回2007年10月調査では28.4%でしたが、2010年4月調査で90.2%となり第1次計画での目標90%を達成しました。その後第2次計画、第3次計画、第4次計画では表示率90%以上の維持・向上を目標とし、下のグラフの通り継続して90%以上を維持しています。