段ボールのよくあるご質問
Q&A
A1.この世に段ボールが生まれたのは、1856年の英国です。シルクハットの内側に通気とクッションを兼ね備えた素材としてE.C.ヒアリーとE.E.アレンが特許を取得しています。包装材としての段ボールは、主に米国で発展し、1800年代の終り頃には現在の段ボール箱の原型がほぼできあがりました。
A2.最初は帽子の内側に巻いて、通気とクッションを兼ね備えた素材として使われました。その後、米国で初めて包装材として段ボールが使われだし、1871年、A.L.ジョーンズが紙に段をつけただけの“繰りっ放し”の特許を取得、わらやおがくずに替わる緩衝材として、ガラス製品の輸送に使用されました。
1874年には、O.ロングが、段が伸びてしまうのを防ぐために、段の片側にライナを貼り合わせた“片面段ボール”を開発して特許を取得、びん、壺などの包装に使われ始めます。そして、1882年、R.H.トンプソンが、両面段ボールを考案し特許を取得し、1894年には段ボールシートに溝切りと断裁を施した段ボール箱が初めて製造されました。
A6.段ボールの統計には都道府県ごとのデータはなく、全国を8つの地域(北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州)に分けた統計しかありません。それによると、関東(群馬県、栃木県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)が全体の4割強を占めており、断トツのトップを占めています。次に多いのが近畿で、以下、中部、九州、東北、中国、四国、北海道の順となります。
A9.段ボールはゴミにはなりません。リサイクル可能な段ボールは、実際に約95%以上が回収されています。使用済み段ボールはゴミではなく、貴重な資源なのです。何度もリサイクルされ、生まれ変わる段ボールは、とても環境に優しい包装材です。役目を終えた使用済み段ボールは、回収され再び新しい段ボールに生まれ変わります。
A10.リサイクル可能な段ボールは、実際に約95%以上が回収されています。使用済み段ボールはゴミではなく、貴重な資源なのです。何度もリサイクルされ、生まれ変わる段ボールは、とても環境に優しい包装材です。役目を終えた使用済み段ボールは、自治体による行政回収や自治会などの集団回収を通じて回収され再び新しい段ボールに生まれ変わります。
A11.段ボールは、使用後はそのほとんどが回収され、ふたたび段ボールにリサイクルされます。だから、段ボールは循環型で再生可能な地球環境にも優しい包装材なのです。しかも、段ボールは天然素材100%、自然に還る包装材です。段ボールの主原材料は、段ボール原紙と糊です。段ボール原紙、すなわち紙の原料はパルプです。もちろんパルプは木の繊維を取り出したもの。また、糊の原料はコーンスターチ、すなわちトウモロコシです。いずれも正真正銘の天然素材、土に還る素材です。とても丈夫な段ボールですが、生まれも育ちも自然のままの強さなのです。
A12.段ボールのリサイクル率は95%以上に達しています。その高いリサイクル率を支えているのが、各家庭や企業でご協力いただいている分別と、古紙回収・製紙・段ボールの3つの業界が一体となって資源循環を支える、「三位一体」の古紙リサイクルシステムです。段ボールは原材料の多くを国内だけで手当できるめずらしい存在です。それも、世界に誇る日本の段ボールリサイクルシステムが支えであり、もとはといえば皆さんが使い終わった段ボールを、しっかりと分別して古紙回収に出していただいているおかげなのです。
A13.段ボールのリサイクル率は95%以上に達しています。その高いリサイクル率を支えているのが、各家庭や企業でご協力いただいている分別と、古紙回収・製紙・段ボールの3つの業界が一体となって資源循環を支える、「三位一体」の古紙リサイクルシステムです。段ボールは原材料の多くを国内だけで手当できるめずらしい存在です。それも、世界に誇る日本の段ボールリサイクルシステムが支えであり、もとはといえば皆さんが使い終わった段ボールを、しっかりと分別して古紙回収に出していただいているおかげなのです。
A14.段ボールは、使用後は古紙としてそのほとんどすべてが回収され、段ボールをつくるための原料として再び段ボールに生まれ変わります。日本では段ボールのリサイクルシステムが完備され、何度も何度も新しい段ボールに生まれ変わるため、段ボールはリサイクルの優等生といわれています。しかも、原料となるパルプやコーンスターチは、すべて天然素材で再生可能なものばかりです。
【参考資料】
【参考資料】
A16.家庭や企業で分別された使用済み段ボールは古紙回収業者や自治体等が回収しています。回収された段ボール古紙は、ヤードと呼ばれる古紙回収基地に運ばれ、1トン以上にもなるブロック状に圧縮され、製紙工場へと運ばれます。
A17.回収された段ボール古紙は、ヤードと呼ばれる古紙回収基地に運ばれ、1トン以上にもなるブロック状に圧縮され、製紙工場へと運ばれます。そして再び、新しい段ボールの原材料となる段ボール原紙に生まれ変わります。
A23.一見どれも同じに見える段ボールですが、実は段の高さもいろいろです。この段ボールの波形部分を構成する段のことをフルートといいます。段ボールはフルートの高さによって区別され、必要とされる強度や用途によって使い分けられます。さらに、詰められる中身によって段ボールはすべてオーダーメイドでつくられるため、その箱の種類は数えきれないくらいあるのです。
A24.段ボールの波形部分を構成する段のことをフルートといいます。段ボールはフルートの高さによって区別され、必要とされる強度や用途によって使い分けられます。
A25.段ボールは段ボール工場で作られます。段ボールは、まず3枚の段ボール原紙を貼り合せるところから始まります。貼合せは「コルゲータ」という機械でおこない、段ボール箱を作る材料となる段ボールシートをつくります。できあがった段ボールシートに、印刷や切込みを入れ、段ボール箱に加工します。
A30.段ボールは、まず3枚の段ボール原紙を貼り合せるところから始まります。貼り合せは「コルゲータ」という機械でおこない、段ボール箱を作る材料となる段ボールシートをつくります。できあがった段ボールシートに、印刷や切込みを入れ、段ボール箱に加工します。段ボールの原材料となる段ボール原紙は、主に回収された使用済み段ボール古紙をリサイクルしてつくられています。
A32.段ボールに使われる糊の原料はコーンスターチ、すなわちトウモロコシを原料としたでんぷんです。段ボールの主原材料は、段ボール原紙と糊です。いずれも天然素材100%、自然に還る包装材です。
A34.一見どれも同じに見える段ボールですが、実は段の高さ(厚み)もいろいろです。この段ボールの波形部分を構成する段のことをフルートといいます。段ボールはフルートの高さによって区別され、必要とされる強度や用途によって使い分けられます。
A36.紙でできた段ボールですが、実は意外なほどの強さを持っています。段ボールは中しんの波型部分に空間があることから、一見頼りなさそうに見えますが、横から見ると三角形が連なっていることが分かります。この三角形の連なりこそが「トラス構造」という段ボールの強さの秘密です。「トラス構造(Truss)」とは、建築などで用いられる三角形をひとつの単位として組合わせた構造のことで、スカイツリーや東京タワー、鉄道の鉄橋、天井の梁などにもトラス構造が使われています。普通の段ボールでも、上に板を置いて人が載ってもビクともしません。(危険ですので転倒に注意してください)
A38.水産物向けなどに、耐水加工を施した段ボールが広く使われています。輸送時や保管時に優れた耐水性を発揮するとともに、リサイクルも可能な環境に優しい段ボールです。
A46.段ボールの印刷はフレキソと呼ばれる水性インクで印刷されます。最近では、かなり繊細なデザインのものまで印刷ができるようになりました。段ボール箱は印刷面が大きいため、その情報発信機能が注目されています。
A48.段ボール箱は、中身となる商品の種類、大きさ、数量などにより、一つとして同じ段ボールケースはありません。中身に応じてすべてオーダーメイドで生産されます。ケース寸法や保護性能、輸送効率やコスト、印刷デザインや販売促進機能など、多面的に検討を重ねながら設計されます。中身を衝撃から守り、安全に運ぶことはもちろんのこと、開封のしやすさや、店頭での陳列作業、使用後の廃棄まで、さまざまなシーンを念頭におきながら設計に知恵を絞ります。中身を優しく守るのはもちろんですが、あまり強すぎると自らが潰れて中身を守るという段ボールの役目を果たせません。また、強度のあり過ぎる紙を使うと値段も高くなってしまいます。この微妙なバランスが段ボール箱の設計マンの腕の見せどころなのです。
A50.輸送包装を担う段ボール箱に失敗は許されません。段ボール箱の設計には、破裂、振動、落下など、さまざまな過酷な試験が課されます。
A51.段ボールの軽量化に業界をあげて取り組んでいます。
A53.湿気は段ボールの大敵です。段ボールの主原材料は、段ボール原紙と糊です。段ボール原紙、すなわち紙の原料はパルプです。もちろんパルプは木の繊維を取り出したもの。また、糊の原料はコーンスターチ、すなわちトウモロコシを原料としたでんぷんです。いずれも正真正銘の天然素材100%、自然に還る包装材です。リサイクルの際も、水を加えて再生します。とても丈夫な段ボールですが、含水分・湿気により強度は低下します。