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● ダイカッタ die cutter
刃物、けい線などを組み込んだ抜き型を使い、段ボールを打ち抜く機械。ロータリー方式とプラテン方式とがある。
● ダイカット die cut
鋭利な刃を持つ鋼尺などを木枠に組み込んだ抜き型を用いて段ボールにけい線入れ・打ち抜きを行い、任意の形のボックスブランクを製造する方法。
● 耐水接着剤 water resistant glue
耐水段ボール及び耐水段ボール箱の製造に用いる耐水性を持った接着剤。
● 耐水段ボール water resistantce corrugated board
長時間浸水しても、強度が劣化しにくくなるように加工した段ボール。
● ダブルウォール double wall
複両面段ボールと同意。
● ダブルバッカ double backer
ダブルフェーサと同意。
● ダブルフェーサ double facer
コルゲータの一部。片面段ボールとライナを両面段ボール又はそれ以上の多層に貼り合わせる装置。ダブルバッカともいう。
● ダブルフェース double face
両面段ボールと同意。
● ダム dam
グルーパンの中にあり、中芯の幅に応じて糊付け幅を調整するせき(堰)。
● 段 flute
波形に成形した中芯の形状。フルートともいう。
● 段繰率 take up factor
単位長さのライナに対する中芯の使用率。
● ダンサーロール dancer roll
コルゲータのオートスプライサに取り付けられた可動ロール。走行中の原紙のたまり量を調整する。
● 断裁 slit
段ボールを所定の寸法に切断する行為。スリットともいう。
● ダンシングロール dancing roll
コルゲータの段ロールの前で中芯の張りを調整するロール。
● 段頂 flute tip
波形に成形された段の先端部。
● 段つぶれ crushed flute
製造工程で段がつぶされた状態。
● 段流れ flute leaning
波形に成形された段が一定方向に傾斜した状態。
● 単m2(たんへいべい) square meter
1個の段ボール箱を製造するために使用される段ボールの面積。単平方米ともいう。
● 段方向 flute direction
幅方向と同意。
● 段ボール corrugated fibreboard、corrugated board
波形に成形された中芯の片面又は両面にライナを貼り合わせたもの。種類によって片面段ボール、両面段ボール、複両面段ボール、複々両面段ボールがあり、また、用途によって外装用段ボール、内装用段ボール、個装用段ボールに分類する。
● 段ボール用印刷インキ printing ink
段ボール印刷に用いるインキ。フレキソインキ、速乾性インキ、油性インキの種類がある。
● 段ボール原紙 containerboard
段ボールを製造するために用いる巻取り状の板紙の総称で、ライナ、中芯の種類がある。単に原紙ともいう。
● 段ボールシート corrugated board
段ボール箱と区分して段ボールの呼称として用いられる。
● 段ボール箱 corrugated box又はcorrugated fibreboard box
段ボールで作った箱。外装用段ボール箱、内装用段ボール箱の種類がある。段ボールケースともいう。
● 段ボール箱の形式 type of corrugated fibreboard boxes
6つの基本形があり、JISでは国際的に共通な4桁のコード番号で示し、上位2桁は基本形式を、下位2桁は個別形式を表す。
● 段ロール corrugating roll
コルゲータの一部で、中芯を波形に成形するためのロール。上(うえ)段ロールと下(した)段ロールがある。
● 段ロール圧 corrugating roll pressure
中芯を波形に成形するために下段ロールに加えられる圧力。
● チャンバードクターブレード chamber doctor blade
シールドブレードとドクターブレードの間にインキを供給し、ドクターブレードでアニロックスロール上のインキをかき取り、インキ量を調整する装置。
● 継ぎ代 joint
箱の接合部分。ジョイントともいう。
● 坪量(つぼりょう) basis weight
単位面積当たりの段ボール原紙又は段ボールの質量。1平方メートル当りのグラム数で表す。
● つま面 end panel
幅面と同意。
● ティアテープ tear tape
カットテープと同意。
● 底面(ていめん) bottom panel
段ボール箱を立て、正常な状態に置いたときの下部の面。
● テークアップコンベヤ take up conveyer
片面段ボールをシングルフェーサからブリッジに運び上げるベルトコンベヤ。
● テープ tape
紙又は布等の片面に接着剤や粘着材を塗布加工したロール状のもので、段ボール箱の封かん材として使用される。
● 手掛け穴 hand hole
段ボール箱の持ち運びを容易にするために開けた穴。
● テストライナ test liner
古紙を主原料にして作られたライナの欧米における総称。
● デリベリーコンベヤ delivery conveyer
切断された段ボールを搬送するベルトコンベヤ。
● 展開寸法 working dimension
段ボール箱の製造時の加工寸法で、内のり寸法に段種による一定の加算値を加えた寸法。設計寸法ともいう。
● 貼合(てんごう) corrugation
ライナと中芯を使用して段ボールを製造する行為。
● 貼合(てんごう)用接着剤 adhesive for corrugated fibreboard
段ボールの製造に用いられる接着剤。でん粉を用いたものが多く使われる。
● テンション tension
コルゲータにおけるライナ、中芯及び片面段ボールの張り。
● テンションコントロール tension controll
段ボールを製造するときにライナ及び中芯、片面段ボールの張り具合を適切に調節する行為。
● 天面 top panel
段ボール箱を組み立てて正常な状態に置いたときの上部の面。
● 胴枠(どうわく) tube 又は inside liner
箱の内側に用いる筒状の補強枠。中枠(なかわく)ともいう。米国段ボール協会(FBA)ではtube、欧州段ボール連盟(FEFCO)ではinside linerとされている。
● ドクターブレード doctor blade
接着剤又はインキの転移量を調節するための薄い板。
● ドクターロール doctor roll
コルゲータまたはグルアのアプリケータロール糊転移量、フレキソ印刷機のアニロックスロールのインキ転移量を調節するロール。
● ドライエンド dry end
コルゲータのウエットエンドより後の部分の総称。
● トリプルウォール triple wall
複々両面段ボールと同意。
● トリム trimming
段ボールを所定の寸法に仕上げるために切断、印刷、打ち抜きする時に必要とする余裕部分。落ち代ともいう。また、段ボールの余裕部分を指定寸法に切断すること。
● トレイ tray
段ボール製で、蓋のない比較的深さの浅い容器。
● トレーサビリティ traceability
製品の品質、安全性を保証し、信頼性を維持するため、生産・加工・流通過程の情報を逐一記録し、考慮の対象となっているものの履歴又は所在を追跡できること。品質保証に役立てる仕組み。
● トンボ register mark
多色印刷などのとき、色ずれが生じないようにつける見当合わせのためのマーク。
注記
外来語の語尾の長音符号(-er、-or、-ar)については、JIS Z 8301に準じて2音以下の場合には語尾に長音符号を付し、3音以上の場合には語尾に長音符号を付けないことを原則としたが、複合語の場合には段ボール業界で一般的に用いられている表現を採用した。
- 表現をJISに準拠しているため、「中しん」は「中芯」と表記した。